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クウェートのエネルギー安定供給に貢献についてMHPSにてセミナーを開催


2019年4月8日

三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は4月8日、クウェートの首都クウェート市でガスタービン複合発電システムを中心とした技術セミナーを開催しました。同国は、世界有数の石油生産高を背景に高い所得水準を誇る一方、脱石油依存と産業の多角化を最重要課題に掲げており、不可欠な電源供給を支えるためのガスタービン複合火力発電システムを求めています。これを受けて技術セミナーでは、同国の電力・水省(MEW:Ministry of Electricity and Water)をはじめ、近年増大する同国の電力需要への対応を前線で手掛けるIPP(独立発電事業者)やEPC(設計・調達・建設)関係者を招き、最新の高効率火力発電技術や先進水素技術および発電設備の運用を最適化する当社デジタルソリューション「MHPS-TOMONI®」などについて紹介しました。

  • 同国の電力・水省(MEW)をはじめIPPやEPC関係者100人超が参集
  • 最新技術を駆使したソリューション提案により、クウェートのエネルギー安定供給に貢献

会場となった同市内のホテルには、MEWのH.E. Mohammad Boshehri次官をはじめクウェート発電事業関係者100人超が参集しました。在日関係者を代表して、駐クウェート日本大使館から足木 孝(あしき・たかし)特命全権大使が臨席。当社を代表して副社長の六山 亮昌(むやま・あきまさ)が挨拶に立ちました。

セミナーで挨拶をするMHPS六山副社長

セミナーで挨拶をするMHPS六山副社長


六山副社長は、挨拶のなかで次のように述べました。「現在、クウェートでは電力事業に多様な変化が起きており、石油焚きの火力発電所を天然ガスと再生可能エネルギーに置き換えることで、低・脱炭素化がはかられていますが、一方で再生可能エネルギーの増加に伴う電源系統安定化への対応が課題となっています。私たちMHPSは、世界で最も信頼性が高く、発電効率の高いガスタービン技術やデジタルソリューション技術などの最新技術を駆使したソリューション提案を通して、お客様の課題を解決してクウェートのエネルギー安定供給に貢献することができます」。
セミナーでは、10万kW以上の出力帯で2018年の年間を通して世界市場でトップシェアを獲得した当社のガスタービン技術についての紹介を中心に、水素ガスタービンや固体酸化物形燃料電池(SOFC)とマイクロガスタービンを組み合わせたハイブリッドシステムである「MEGAMIE」などの先進水素技術製品、自動自律運転実現を目標に発電所の高度化に取り組むデジタルソリューションのMHPS-TOMONIについても説明しました。また、当社の中東・北アフリカ支店の紹介および、これまで数十年にわたってクウェートの電力セクターに貢献してきた実績を紹介するとともに、今後計画されているプロジェクトへの参画への強い意欲も表明しました。さらに、それらのプロジェクトに活用しうる日本の公的輸出信用(ECAファイナンス)による支援の枠組みなどについても紹介しました。


New Kuwait 2035 (新クウェート2035)年国家開発計画

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出典:MHPSニュースリリース